表現の自由や情報公開などに力を入れ、知る権利や情報通信分野で活躍するメディアやジャーナリスト、市民を顕彰している「日隅一雄・情報流通促進賞」の２０１４年度大賞に、市民メディア 「 ＦＦＴＶ （フクロウ・ FoE チャンネル）」が決定しました。ＦＦＴＶは2012年9月にインターネット上にチャンネルを立ち上げ、市民の立場から原発問題や被曝問題、秘密保護法などの番組をコンスタントに配信し、信頼性の高い情報を送り続けている活動が評価されたものです。
また奨励賞には、情報公開など様々な手段を利用して、福島原発事故後の健康調査の在り方をえぐりだした毎日新聞の日野行介記者、辺野古海岸のテントにおける座り込み行動や沖縄県内の米軍基地反対運動の情報を集約し広報する「 海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会 」。特別賞には「福島原発事故 東電テレビ会議 ４９時間の記録」（岩波書店）著者で 朝日新聞の 宮﨑知己 記者 ・木村英昭記者 、「秘密保全法に反対する愛知の会」がそれぞれ選ばれました。
同賞の表彰式は、故日隅一雄氏の命日にあたる６月１２日に開催します。
＜受賞者＞
大賞
ＦＦＴＶ（フクロウ・ＦｏＥチャンネル）満田夏花・阪上武
奨励賞
・「福島原発事故 県民健康管理調査の闇」（岩波書店）日野行介
・海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会
特別賞
・「福島原発事故 東電テレビ会議 49時間の記録」（岩波書店）宮﨑知己・木村英昭
・秘密保全法に反対する愛知の会
＜表彰式＞
日時：２０１４年６月１２日（木）１８時４５分～.
会場：日比谷コンベンションホール 千代田区日比谷公園1番4号
公式サイト：日隅一雄・情報流通促進基金 http://hizumikikin.net/
この件に関するお問い合わせ
日隅一雄・情報流通促進基金
〒１０１-００４１ 東京都千代田区神田須田町１−３ ＮＡビル４階
TEL:０３-３２５５-８８７７ FAX:０３-３２５５-８８７６
Email：azusawa@azusawa.jp
お電話は１７時３０分まで対応しています。夜間はメールでご連絡ください。できるだけ早く、折り返しお電話いたします。
２０１４年５月２７日
第２回（２０１４年）日隅一雄情報流通促進基金・贈賞者一覧
■大賞（１作品 副賞 ３０万円）
「福島原発事故被害者支援活動及び原発再稼働問題に関する情報発信」
（フクロウ・ＦｏＥチャンネル（ＦＦＴＶ）） 満田夏花・阪上武
【贈賞理由】原発の再稼働と原発事故被害者の生活支援の問題などについて、市民団体として粘り強く政府と交渉し、そのプロセスを広く市民に共有していく新しい試みにチャレンジし、さまざまな情報を集めるだけでなく、これをウェブＴＶの形で、わかりやすい説明を加えて市民に広めていくオープンな姿勢に対し、「情報流通促進賞」の大賞として相応しいものとして表彰する。
■奨励賞（２作品 副賞 １０万円）
「福島原発事故 県民健康管理調査の闇」（ 岩波書店 ） 日野行介（毎日新聞記者）
【贈賞理由】 本著によって、多くの市民が疑問を抱いていた県民健康管理調査（現県民健康調査）の過程で、秘密会議が実施されていたことなどその進め方について隠されていた事実を掘り下げ、明らかにし、そのことが県民健康管理調査の実施に多大な影響を与えたことに対して、ジャーナリストして「知る権利」の実現をめざすものとして表彰する。
「沖縄・名護を中心とした基地建設に反対する運動」
海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会」
【贈賞理由】１９９７年１２月の結成以降、辺野古海岸のテントにおける座り込み行動、辺野古埋立に反対する訴訟やジュゴン訴訟等への積極的関与、沖縄県内の米軍基地反対運動の情報を集約し広報するなどの活動など、新基地建設を止めるための継続的な運動が、住民主権を貫徹し、地道な広報活動によって公正な情報の流通・促進をはかるものとして表彰する。
■特別賞（２作品）
「福島原発事故 東電テレビ会議 ４９時間の記録」（岩波書店）宮﨑.知己・木村英昭
【贈賞理由】本著が東電のテレビ会議映像を文字にして残した未来に残すべきかけがいのない資料・記録であること、これに加え東京電力の一室につめて地道にテレビ会議映像を見て発言の確認作業を続けた著者らの取材活動、著者らが取り組んだ新聞のキャンペーン記事によって東京電力をしてテレビ会議映像を開示させたこと等の本著が完成するに至るプロセスを併せて、ジャーナリストとして「知る権利」に大きく貢献するものと評価して表彰する。
「秘密保護法反対のための活動と法成立後の法廃止のための活動」
秘密保全法に反対する愛知の会
【贈賞理由】秘密保護法について法案が国会に提案されるよりも遙かに前の段階から、この法律案の問題点に特化した活動を積み重ね、市民主体の学習・宣伝を基礎に情報発信に努め、大規模な集会やデモンストレーションを実現し、法成立後も全国の秘密保護法廃止運動の要として秘密法に反対する全国ネットを組織し、運動を横につなげるための活動を創り上げてきたことに対して表彰する。